ひぐらしの里のお庭には柿の木があります。
実が大きくなってきました。こちらの柿は渋柿との事です。
これを使って柿渋液づくりを行いました。
柿渋は、防虫効果、防腐効果、防水効果などがあり、古くはミイラに塗布したという歴史もあるようです。漆の下塗りに使われたり、また、衣類に使用されたのは平安時代が始まりだそうです。
1階の庭のお手入れのついでに3階の利用者様に柿を収穫していただきました。
腕を思いっきり伸ばして柿をつかみ、力強く手でもいだり、ハサミで切ったり。
「大きいね」
「いい柿だね!」と笑顔で話されていました。
まず、包丁で小さく切ります
さすが、主婦歴〇年の大ベテラン!リズムよく次々と切ってくださいます♪
連係プレーで切り終わったものを容器に移したり、ヘタをあらかじめ手で取っておいたり。テキパキと、動きに無駄がなく、「町会の婦人部の炊き出しみたい・・・」と感心するスタッフたち。
次に、ミキサーに入れてすりつぶします。
バケツに入れ数日置きます。こちらは作成直後の様子です。まだ、青いですね。
数日間時々かき混ぜながら様子を見ると・・・
シュワシュワと泡が出てきました!この時は、匂いはあまりきつくありませんでした。
数日すると、鼻を近づけると、フルーティな果実酢のようなにおいがしてきました。
布で濾して容器に入れて保存しておきます。これが「一番渋」です。
濾した後のしぼりかすにもまだ渋成分が残っているので、これにまた水を加えて発酵させます。
こちらは「二番渋」と言います。二番渋は一番渋のときみたいにはシュワシュワとした泡は出てきませんでした。こちらもまた、容器に入れて保存しておきます。
数年間保存して熟成させます。作り立ての時に比べるとこの数週間の間に少し茶色がかってきたように感じます。熟成が進むにつれて茶色が濃くなってくるそうです。
完成するまでには1~3年はかかるそうです・・・。気の長い話ですね^^;
作成後利用者様から「あれは、どうなった?」「これからどうするの?」とお会いするたびに質問を頂きます。これからは気長に熟成するのを待つだけで良いようです😊
完成したら皆さんと柿渋染めや一閑張りができたら良いなと思っています。
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